住居やオフィスを借りるため不動産会社と賃貸借契約を行いますが、契約前に行う重要事項説明は不可欠です。
これまでは直接対面での契約が必須でしたが、2017年に改正された法律によりIT重説が認められました。
このIT重説とはどのようなものなのか、メリットと合わせてご紹介します。
▼IT重説とは
IT重説とは、パソコン・タブレットなどの端末とオンラインサービスを活用した重要事項説明のことを指します。
このIT重説が可能な物件を、IT重説対応物件と呼びます。
▼重要事項説明とは
不動産取引の際、契約するうえで確認すべき事項の説明することを「重要事項説明」と呼びます。
物件についての情報や契約内容の確認など、契約締結前に必ず行わなければならない説明です。
▼IT重説のメリット
■遠方の方でも可能
交通費や宿泊費も必要ないため、遠方の方でも対応可能です。
IT重説は「遠方の方にも説明できる」ことがメリットですが、内見をしないまま契約するのはトラブルの原因となります。
一度現地へ足を運び内見するか、内見しなくても問題のない物件を選ぶようにしましょう。
■準備するものが少ない
パソコンやスマホなどのビデオ通話システムが可能な端末と、Wi-Fi環境さえあれば対応できます。
事前に送られてくる「重要事項説明書」などの書類を手元に準備したうえで説明を受けましょう。
■日程の調整がしやすい
不動産の会社まで出向く必要がなく、自宅や好きな場所で行えます。
移動する時間も節約でき、日程調整もしやすいこともメリットです。
▼まとめ
IT重説とは、パソコンやスマホなど用いてオンライン上で重要事項説明を行うことです。
遠方の方だけでなく忙しい方にとって、便利なシステムと言えます。
注意点としては書類のやり取りはオンライン上で不可能なため、郵送での対応が必要です。
不備があると書類の再送や修正など時間がかかってしまうため、契約時には事前に必要箇所の確認をしましょう。